大和ハウス工業、英ミラー・ホームズ社の持株会社株式30%取得し英国戸建住宅事業に初参入

20260925_英国の戸建住宅事業に初参入

大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市北区、会長:芳井敬一)は2026年9月17日、英国で戸建住宅事業を手がけるミラー・ホームズ社の持株会社、Castle-Builder Topco Limitedの株式約30%を取得する契約を結んだと発表しました。

子会社のDaiwa House UK Member Limitedを通じて株式を取得し、実行後は英国の戸建住宅市場に初めて参入する計画です。

欧州での事業基盤を拡大

大和ハウス工業グループは海外事業の拡大を重要な戦略と位置付け、現在27の国と地域で事業を展開しています(2026年3月31日時点)。欧州では2020年にDaiwa House Europe B.V.を設立し、2021年にはオランダでモジュール建築を手がける企業をグループに迎えました。

2026年2月にはウクライナの復興支援にも本格的に着手するなど、欧州域内での事業基盤を広げてきました。今回の株式取得により英国での足場を固め、既存事業とのシナジーを生み出しながら欧州全体での成長を目指します。

英国住宅市場は供給不足が継続

英国の戸建住宅市場では資材価格や人件費、金利の上昇を背景に、住宅取引や新規供給が足元で落ち込んでいます。一方で需要に供給が追いつかず、長期的な住宅不足が続いているのが実情です。

こうした状況を受け、英国政府は都市計画制度の見直しや住宅ローン保証制度の恒久化を進めているほか、今後5年間で150万戸を供給する目標を掲げています。

住宅ローン規制の緩和やBTR市場の拡大も進み、人口増加を背景に中長期的な需要は堅調に推移すると見込まれています。こうした需給ギャップの拡大は、住宅価格の上昇圧力にもつながっているとみられます。

90年超の歴史を持つ有力企業

ミラー・ホームズ社は1934年設立で、スコットランドの首都エディンバラに本社を構える英国有数のホームビルダーです。イングランドとスコットランドを中心に11の地域オフィスと91の開発サイトを持ち、年間約5,000戸の住宅を供給しています。

英国住宅建設業協会の顧客満足度調査では、最高評価の「5 Star Builder」を過去15回中14回獲得した実績も持っています。2025年にはSt. Modwen Homesの戸建住宅事業を取得し、2ブランド体制でミッドランズ地方や南部での用地拡充を進めています。

デジタル管理体制が競争力を支える

同社は基幹ITシステムを活用し、土地取得から竣工までの各工程を全地域で標準化した承認プロセスのもとで管理しています。購入前から引き渡し後のアフターサービスまで、顧客情報をデジタル上で一元的に蓄積・活用する体制も整え、一貫した顧客体験の提供につなげています。

こうしたデータ活用の姿勢は、日本国内の事業運営にも応用できる可能性があります。中期的には年間7,000戸の住宅供給を目標に掲げています。

ミラー・ホームズ社の基本データ

会社名:Miller Homes Limited
所在地:英国スコットランド・エディンバラ
代表者:Stewart Lynes氏(CEO)
設立:1934年
売上高:1,425百万英ポンド(2025年12月期)
住宅引渡戸数:4,931戸(2025年12月期)
従業員数:約1,500名(2026年7月時点)

取得は12月実行を予定

株式取得の実行は2026年12月を予定していますが、競争法上の手続き状況によって変更となる可能性があります。取得の相手先はApollo Global Management, Inc.が運用するファンドです。

なお、本件が大和ハウス工業の連結業績に与える影響は軽微だと説明しています。今後の手続き状況については、随時情報が更新される見通しです。

出典情報など

出典:大和ハウス工業株式会社,英ミラー・ホームズ社との協働でイングランド・スコットランドに展開 英国の戸建住宅事業への初参入に関するお知らせ,https://www.daiwahouse.co.jp/about/release/house/20260917141414.html,リリース日:2026-09-17

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