東栄住宅、フィリピンの合弁会社がAyala Land開発のNuvaliで新住宅事業を開始

株式会社東栄住宅のフィリピン子会社であるToei Solutions Corporation(TS社)と、現地デベロッパーのPrime Eastern Spring Holdings Inc.(PESH社)が設立した合弁会社Chan-Toei Properties Inc.(CTP社)は、フィリピンの大手不動産会社Ayala Land Inc.(Ayala社)が手掛ける大規模複合都市「Nuvali(ヌバリ)」において、新たな分譲住宅プロジェクトを開始しました。

日本国内で培った住宅づくりの知見を生かし、現地の暮らしに合った住まいづくりを進めていく計画です。東栄住宅グループにとって、海外での住宅事業はまだ歴史が浅い分野であり、今回の取り組みはフィリピンでの住宅事業をさらに展開するものとなります。

Ayala社の街づくりにCTP社が参画

Nuvaliはフィリピン・ラグナ州に位置し、Ayala社が開発を進めてきた計画都市です。住宅地だけでなく、学校や病院、商業施設や公園なども整えられており、自然環境と都市機能が共存する街として発展してきました。首都マニラ近郊に位置しながらも緑豊かな環境を保っている点が特徴で、長年にわたり多くの企業や住民から注目を集めてきた地域でもあります。

今回、CTP社が新たな担い手として加わったことで、Nuvali内の住宅開発は一段と広がりを見せることになります。街全体の長期計画や運営、環境面の管理はAyala社が引き続き担う一方、新しい街区の企画から設計、開発、販売までをCTP社が単独で手掛ける体制です。両社の役割分担が明確にされていることで、開発の効率性と街全体の統一感を両立させる狙いがうかがえます。

前作の実績を土台に新街区へ

新プロジェクトの舞台は、CTP社が最初に手掛けた分譲住宅「HANA Garden Villas」から徒歩で行き来できる場所にあります。

同社は前作で得たノウハウを踏まえ、日本の住宅設計の考え方を取り入れながら、品質と価格の両立を意識した住まいを供給していく方針です。前作で得た顧客からの評価や施工上の知見も、新プロジェクトの計画に反映されるものとみられます。

日本流の工夫と現地の気候を両立

住宅の企画・設計にあたっては、限られた空間を有効に使う工夫や、将来の維持管理のしやすさなど、日本の住まいづくりで重んじられてきた視点が反映される見込みです。同時に、フィリピンならではの気候や文化、生活スタイルとの調和も図りながら計画が進められます。

さらに、Nuvali内に整った教育・医療・商業・レクリエーションといった機能を日常的に利用できる立地の良さも強みのひとつです。利便性と緑豊かな環境を兼ね備えた住宅地として、長く暮らせるコミュニティの形成を目指すとしています。子育て世帯から高齢者まで、幅広い世代が安心して暮らせる住環境づくりが意識されている点も見どころといえるでしょう。

両社トップが今後への期待を表明

Ayala社の代表取締役社長兼CEOを務めるMeean Dy氏は、CTP社をNuvaliにおいて住宅開発を担うデベロッパーの一社として迎えられることへの喜びを述べ、自然と調和した計画的な街づくりという長期ビジョンに、同社の姿勢が合致していると評価しました。新しい住民やアイデアが加わることで、街がさらに発展していくことへの期待も語っています。

一方、CTP社取締役会長のJose Mari Chan氏は、Nuvaliの新たな歴史の一端を担える機会に感謝の意を示しました。住宅は暮らしを豊かにする存在であるという考え方のもと、丁寧な設計と高い施工品質を大切にしながら、世代を超えて愛されるコミュニティづくりに取り組む姿勢を強調しています。

CTP社の成り立ちと歩み

CTP社は、フィリピンで製糖業や商社機能、発電事業などを展開するChanファミリーと、東栄住宅グループのTS社との合弁により誕生した会社です。

第1弾となる分譲住宅「HANA Garden Villas」は、東栄住宅グループにとって初めての海外分譲住宅プロジェクトでもあり、日本とフィリピン両国の文化を融合させる形で、同社の技術者も企画や街区デザインに携わってきました。今回の新プロジェクトも、こうした積み重ねの延長線上に位置づけられています。

出典情報など

出典:飯田グループホールディングス株式会社,フィリピンにおける新たな分譲住宅プロジェクトを開始。Ayala Landが開発する大規模複合都市内(Nuvali)で住宅コミュニティを開発,https://www.touei.co.jp/news/20260810.html,リリース日:2026-08-10