住友林業、米フェニックスで賃貸集合住宅を共同開発、半導体拠点近接エリアの住宅需要に対応

20260806_賃貸集合住宅NOVEL Norterra

住友林業株式会社の子会社であるCrescent Communities, LLC(以下、クレセント社)が、米国アリゾナ州フェニックスで新たな賃貸集合住宅の開発に乗り出しました。物件名は「NOVEL Norterra」で、木造4階建て、全248戸の規模になります。

開発には日本企業も参画しており、NECキャピタルソリューション株式会社の米国現地法人や三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社などが名を連ねています。クレセント社がアリゾナ州で日系企業と手を組むのは今回が初めてとなります。2026年7月に着工し、2028年2月以降、順次入居が始まる見込みです。

半導体工場に近い成長エリアで展開

開発地は約8.5エーカー、およそ34,398平方メートルの敷地で、総延床面積は21,804平方メートルにのぼります。住居棟5棟に加え、共用施設としてクラブハウスを1棟設ける計画です。想定する入居者は、専門知識やスキルを持つ若手ビジネスパーソン層とされています。

このエリアは大手半導体メーカーの製造工場をはじめ、金融やヘルスケア関連の企業が集まるノースフェニックスに位置し、主要な雇用地まで車で15分圏内という立地です。新たな半導体工場の建設計画もあることから、今後も雇用と住宅需要の伸びが期待されています。

高級ブランド「NOVEL」の快適な住空間

「NOVEL」はクレセント社が展開する集合住宅の上位ブランドで、質の高い設備とアメニティを特色としています。今回の物件も1ベッドルームと2ベッドルームの間取りをそろえ、全戸にバルコニーを設置。

共用廊下には空調も完備されます。屋外にはプールやアウトドアキッチン、ピックルボールコート、ドッグランなどを整え、ゆとりある敷地計画によって暮らしやすさを重視しています。

木造工法でコストと環境負荷を両立

住居部分には2×4材を使った木造枠組壁工法を採用し、鉄筋コンクリート(RC)造に比べて建築コストを抑えられる点が特徴です。木造建築は建設時のCO₂排出量を鉄骨造や鉄筋コンクリート(RC)造より減らせるとされ、さらに木材自体が炭素を内部に蓄えることから、長期的な脱炭素への貢献も見込まれています。

交通アクセスと生活利便性も充実

物件は州間高速道路I-17に隣接し、環状道路101号や303号へのアクセスも良好です。フェニックス中心部まで車で約25分、スカイハーバー国際空港まで約30分と移動しやすく、共働き世帯の入居需要も見込まれています。

周辺にはスーパーやオープンエア型の商業施設が徒歩圏内にあり、住まいと仕事、暮らしの利便性がそろったエリアといえます。

日米企業が連携するSPC体制で推進

本プロジェクトはクレセント社とNECキャピタルソリューションの米国現地法人、三井住友トラスト・パナソニックファイナンスなどが共同出資する特別目的会社(SPC)が開発主体を担います。住友林業アセットマネジメント株式会社が全体の取りまとめや調整役を務める体制です。

住友林業グループは森林経営から木材製品の製造、住宅建築、不動産開発まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しており、長期ビジョン「Mission TREEING 2030」のもとで海外事業の拡大と脱炭素への取り組みを進める方針です。フェニックス都市圏は雇用と住宅需要がともに堅調なエリアとして、今後も重点的な開発対象になるとみられます。

物件概要(予定)

  • 物件名:NOVEL Norterra
  • 所在地:Southeast corner of W Jomax Rd & N Norterra Pkwy, Phoenix, AZ 85085
  • 賃貸床面積:21,788m²(234,536平方フィート)
  • 住戸数:248戸
  • 構造・工法:木造4階(木造枠組壁工法)、クラブハウスは木造平屋建て
  • 取得予定認証:NGBSブロンズ(環境認証)、Fitwel(Well-Being認証)
  • 着工:2026年7月
  • 賃貸開始:2028年2月

出典情報など

出典:住友林業株式会社,米アリゾナ州フェニックスで賃貸集合住宅を日系企業と共同開発 ~大手半導体製造拠点を中心とした雇用拡大エリアで住宅需要に対応~,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000292.000052275.html,リリース日:2026-08-05