一条工務店、水害対策住宅「耐水害住宅」が累計契約1万棟を達成、浸水・逆流・水没・浮力に対応

20261013_耐水害住宅が累計契約1万棟を達成

一条工務店は、2020年9月に販売を始めた「耐水害住宅」の累計契約棟数が、2026年9月時点で1万棟に達したと発表しました。水害への不安が高まるなか、浸水や浮力まで想定した住まいに関心が集まっています。

販売開始から6年で累計契約1万棟を達成

「耐水害住宅」は、浸水・逆流・水没・浮力という4つの被害に備えた住宅です。同社は、2020年8月時点の自社調べで世界初の水害対策住宅としています。

居住空間に影響を与えずに4つの水害リスクへ対策を施した住宅として、全国の顧客から高い関心が寄せられています。契約数は販売開始から約6年で1万棟に届きました。なお、この数字は2026年9月時点の自社集計で、着工前や施工中の住宅も含まれます。

ゲリラ豪雨で広がる内水氾濫の脅威

地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で、ゲリラ豪雨が増え、各地で大きな水害が起きています。川があふれる外水氾濫だけでなく、市街地や住宅街に降った雨が排水しきれずにあふれる内水氾濫も深刻です。

そのため、ハザードマップで浸水想定区域の外にある場所でも、日本のどこでも水害に遭う可能性があるといえます。

復旧には多くの時間と費用が必要

床上浸水になると、床をはがしたり、住宅設備や断熱材を入れ替えたりしなければなりません。排水管から汚水が逆流した場合は、消臭をしても臭いが残ることもあります。復旧には長い時間と多くの費用がかかり、体力面でも気持ちの面でも大きな負担になります。

4つの危険ポイントに合わせた対策

一般的な仕様の住宅には、水害に遭うおそれのある箇所がいくつもあります。同社はこれを危険ポイントと位置づけ、「浸水」「逆流」「水没」「浮力」の4つに分類しました。そのうえで、これまでに培った技術を生かし、それぞれに対策を施しています。

床下換気口とドアで浸水を食い止める

床下換気口の内側には、フロート式の弁を設けています。水が入ってくると弁が浮いて自動でふさぎ、水が引くと弁が下がって通常の換気口に戻ります。

前面にはステンレス網があり、ゴミ詰まりによる機能低下も防ぎます。玄関ドアは壁と枠を一体化して隙間を減らし、鍵穴の位置も耐水害仕様に変更しました。ドアと枠の間には、水密性の高い中空パッキンを採用しています。

外壁・窓の防水と排水管の逆流防止

外壁は透湿防水シートで覆い、継ぎ目や基礎との接合部には耐水接着剤を使って水密性を高めます。1階の掃き出し窓には水密性の高い開き窓を採用し、工場で精度高く取り付けて施工時の隙間を抑えました。

水位1mで約1t/㎡となる水圧を想定し、5mm厚の強化ガラスを使っています。排水管には専門メーカーと共同開発した逆流防止弁を設け、汚水が逆流すると自動で閉じて屋内へのあふれを防ぎます。

エコキュートや室外機を水没から守る

エコキュートは、ポンプや電磁弁などの電気部品と基板を本体の上部に配置しました。本体の一部が水没しても稼働し、タンク内の水を生活用水として使えるよう、専門メーカーと共同開発しています。

エアコン室外機、外部コンセント、パワーコンディショナー、蓄電池も水没しにくい高さに設置し、災害時にも電気や空調などのライフラインを維持できるよう対策しています。室外機の高所設置や、100kg以上の蓄電池を壁面に取り付ける技術は、同社独自のノウハウです。

浮力に備える2つのタイプを用意

お住まいの地域のリスクやご要望に応じて、2タイプから選べます。

スタンダードタイプは、危険水位に達すると床下注水ダクトが自動で床下に水を引き込み、その重さで浮力に対抗します。普段の雨や洪水の初期段階では、水が入らない高さと形状です。

浮上タイプは、専用ダンパー付きの係留装置で建物とポールをつなぎ、浮いても流されないようにします。通常の基礎では、浮上時に基礎ごと引き抜かれ、土砂が流れ込んだり地面が削れたりして水平に着地しにくくなります。そのため基礎の下にもコンクリートを敷く二重基礎構造とし、水が引いたあとはほぼ元の位置に着地できます。

約3,000トンの水で行った実大実験

同社は、耐水害住宅と一般的な仕様の住宅を実験施設内に建て、約3,000トンの水で豪雨や洪水の被害を再現しました。一般的な仕様の住宅は、床下換気口や玄関ドア、窓の隙間から次々と浸水しました。

一方、耐水害住宅は、実大実験で床下や室内への浸水被害を抑える性能を実証しました。ただし、スタンダードタイプは危険水位に達すると浮上防止のために床下へ水を取り込む構造であり、浸水状況によっては床上浸水する場合もあります。なお、安全に避難できる場合は、各自治体の指示に従って避難してください。

参考:公式HP
参考:実大実験の映像

水害への備えを住まい選びの基準に

一条工務店は今後も、水害への備えが住宅選びの当たり前の基準となるよう、ご家族の命と財産を守る住まいの提供を続けると説明しています。安心して住み続けられる家づくりを目指します。

出典情報など

出典:PR TIMES,一条工務店が展開する、世界初(※1)の水害対策住宅「耐水害住宅」が累計1万棟の契約を達成~激甚化・頻発化する水害への備えとして関心集まる~,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000062185.html,リリース日:2026-10-09

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