one building、共同住宅版省エネ検討WEBサービス開始、BIM不要でBEI算定効率化

20260702_省エネ検討WEBサービス共同住宅版

建築DXを手がける株式会社one building(東京都目黒区)は、無料の「省エネ検討WEBサービス」に新たなラインナップとして「共同住宅版」を追加し、提供を開始しました。

これまで非住宅向けに展開してきた同サービスを、利用者からの要望を受けてRC造の共同住宅にも対応させたものです。BIMデータがなくてもWEBブラウザ上だけで省エネ計算を完結できる点が大きな特徴です。

法改正で高まる計算負担

2025年4月に省エネ基準への適合義務が拡大され、マンションやアパートといった共同住宅も全棟で基準クリアが求められるようになりました。

共同住宅の省エネ計算は住戸タイプや方位、階層ごとに繰り返し行う必要があり、非住宅に比べて手間がかかります。Excelでの管理はすでに限界に近づいているといいます。

外注コストが経営を圧迫

計算業務を外部に委託すると、1案件あたり数十万円規模の費用が発生することも珍しくありません。

加えてBIMや専用ソフトの導入費用も重荷となっており、特に中小規模の設計事務所や工務店にとって大きな負担となっている状況です。

効率化とコスト0円を両立

one buildingは、非住宅向けサービスで実績のある「WEB完結・完全無料」というモデルを共同住宅版にも展開しました。

AIによる平面図解析や製品データベースとの連携などを無償で使えるようにすることで、外注費やソフト購入費をかけずに設計初期段階から基準適合の状況を確認できるようにしています。

『住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム(https://house.lowenergy.jp/)』ともAPI連携しており、国土交通省の基準に沿って住戸ごとのBEI(エネルギー消費性能基準)を算定・評価できる仕組みです。

主な機能の特長

サービスに搭載された機能を紹介します。

まず、AI解析や製品データベース連携、一括計算、Excel連携まで、省エネ検討に必要な主要機能はすべて無料で使うことができます。棟数や回数の制限もありません。

AIが平面図を自動解析

PDFやJPG、PNG形式の平面図をアップロードするだけで、Google Gemini AIが住戸の床面積や居室区分ごとの面積、外壁・開口部の方位や面積を自動的に読み取ります。

抽出された内容はレビュー画面で確認や修正ができるため、手入力の手間とミスを減らせます。

製品データベースで時短実現

実在する建材のスペックをデータベース化しており、画面上で製品を選ぶだけで必要な数値が自動的に反映されます。個別にカタログを調べたり数値を転記したりする作業が不要になります。

今回のリリースでは、YKK AP株式会社の協力により開口部製品のデータが搭載されており、今後も対象製品を広げていく計画です。

住戸タイプ別に色分け表示

住戸タイプや階層ごとの外皮性能値、BEI値、基準適合の可否を色分けして一覧表示する機能も備えています。

建物の断面構造をイメージした画面設計により、基準未達の住戸をひと目で把握でき、改善案の検討もしやすくなっています。

Excelとの双方向連携に対応

公式プログラムとのフォーマット連携により、入力データをExcel形式でダウンロードできるほか、既存の外皮入力シートを取り込むことも可能です。関連するプログラムは次の通りです。

  • 外皮計算プログラム
  • エネルギー消費性能計算プログラム
  • 共同住宅等の計算結果集計プログラム

使い慣れたExcelで細部を編集し、再度取り込んで確認するといった運用もでき、既存の業務フローを大きく変えずに導入できます。

なお、すでに同社の「BIM sustaina for Energy」を利用しているユーザーは、追加の手続きなしにログイン後の画面から共同住宅版を利用できます。

オンライン説明会も開催予定

本サービスの具体的な操作方法や活用イメージを、実際のデモンストレーションを通じて確認できるオンライン説明会が開催されます。

  • 開催日:2026年7月9日(木)、7月23日(木)各16:00〜17:00
  • 開催形式:Zoomウェビナー
  • 参加費:無料(事前登録制)

製品データの拡充を継続

one buildingは今後、断熱材や設備機器などの製品データを順次追加していく方針です。

対応可能な条件を広げることで、設計初期の段階からより現実的で幅広い省エネ検討を支援していく考えです。

出典情報など

出典:PR TIMES,大好評の『省エネ検討WEBサービス』に待望の「共同住宅版」が新登場!BIM不要・WEB完結でRC造集合住宅の省エネ計算を圧倒的スピード化,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000159061.html,リリース日:2026-07-02