石材の種類一覧|エクステリア・インテリア別に解説

目次
トレンドワード:石材の種類
「石材の種類」についてピックアップします。近年、住宅や商業施設、外構計画において石材を取り入れた建築デザインがトレンドとなっています。天然石ならではの質感や重厚感、経年変化は、空間の付加価値を高める要素として評価されています。
一方で石材の種類は多岐にわたり、エクステリアとインテリアでは求められる性能や注意点が大きく異なり注意が必要です。そのため本記事では石材の種類を項目別に整理し、実務に役立つ基礎知識を解説します。
「石材」を取り入れた建築がトレンド!

近年、建築・外構計画に石材を取り入れるケースが増えています。天然石の素材が持つ質感や経年変化により、空間の価値を高められるのが人気のポイントです。しかしエクステリアとインテリアでは求められる性能が異なるため、用途に適した石材選定が設計品質や維持管理性を左右します。
そこで本記事では、実務で判断に迷いやすい石材をエクステリア・インテリア別に整理し、設計・提案に活用できる基礎知識を解説します。
石材がおすすめの場所

ここでは、石材の使用がおすすめの場所をご紹介します。
外壁
外壁に石材を用いることで、建物全体に重厚感と耐久性を付加できます。とくに耐候性の高い石材は、紫外線や雨風による劣化が少なく、長期的な意匠安定性に優れておりおすすめです。
一方で、吸水率の高い石材は凍害等のリスクがあるため、石種選定や目地・防水計画まで含めた検討が重要です。
造園・庭石
造園や庭石に石材を取り入れることで、植栽との対比による自然な景観演出が可能となります。自然割りの石材は風景になじみやすく、和洋問わず幅広いデザインに対応できます。
配置やサイズバランスが空間全体の印象を左右するため、事前の計画が大切です。
テラス
テラスは屋外でありながら居住空間と連続しているため、耐候性と意匠性の両立が求められます。仕上げ方法によって表情を調整できる点も石材の強みであり、屋内床材との素材連続性を意識することで、内外一体の設計が可能となります。
テレビ側の壁面
テレビ背面の壁に石材を用いると、空間のフォーカルポイントとして強い存在感を演出できます。とくに大理石やスレートなど表情のある石材は、間接照明と組み合わせることで素材感が際立つため人気です。
構造的な荷重や下地条件を考慮しつつ、薄板加工や乾式工法を採用することで、意匠性と施工性を両立しましょう。
土間の床
玄関土間や通り土間は、耐摩耗性・清掃性が求められるため、石材との相性が良い部位です。花崗岩や石英岩は傷がつきにくく、外部からの連続使用にも対応可能です。
屋外との段差部では滑り抵抗や水勾配に配慮し、仕上げ精度と安全性を確保することが、実務上の重要なポイントとなります。
浴室
浴室に石材を使用すると、非日常性や高級感が生まれます。御影石や一部の石英岩は耐水性が高く採用しやすいのがメリットですが、石材によっては吸水や変色のリスクがあるため注意が必要です。
防水層・下地処理・メンテナンス性を前提に計画することで、意匠と機能を両立した浴室設計が実現します。
石材の種類①エクステリア向き
ここでは、エクステリア向きの石材の種類について解説します。
花崗岩(御影石)
花崗岩は、エクステリアで幅広く使用されている代表的な石材です。硬度が高く吸水率が低いため雨風や紫外線の影響を受けにくく、外壁やアプローチ、階段など幅広い部位に採用できます。
また色柄のバリエーションも豊富で、和風・洋風を問わず対応しやすい点も特長です。耐久性と施工実績の多さから、設計上のリスクが比較的少ない石材と言えます。
玄武岩
玄武岩は黒色系の引き締まったカラーが魅力の火成岩で、モダンなエクステリアに適しています。耐久性が高く、外部床や舗装材としても使用されます。外構計画に部分的に取り入れると、アクセントとして素材感が際立ちます。
砂岩
砂岩は自然な色合いと柔らかな風合いを持ち、景観になじみやすい石材です。適度な凹凸があり、滑りにくいためアプローチやテラスといった歩行部に向いています。
一方で花崗岩などに比べると吸水率が高く、凍害や汚れへの配慮が必要です。使用環境を考慮した石種選定と、定期的なメンテナンス計画が重要となります。
スレート(粘板岩)
スレートは層状に割れる性質を持つ変成岩で、落ち着いた色調とマットな質感が特長です。屋根材や外壁として使用され、和洋を問わず幅広いデザインに対応できます。薄く加工できるため、施工性も優れています。
安山岩
安山岩は耐久性と実用性に優れた火山岩で、外構床や階段、外壁といった箇所に多く用いられます。硬く摩耗しにくいため、人の出入りが多いエクステリア空間でも安定した性能を発揮します。
自然石らしい表情を持ちつつ、仕上げ方法によって意匠調整が可能です。コストと性能のバランスが良く、実務で採用しやすい石材です。
石英岩
石英岩は非常に硬度が高く、耐摩耗性・耐候性に優れた石材です。吸水率が低いため、外部床やプールサイドなど水に触れる環境でも使用できます。
結晶質の質感が特徴で、明るく上質な印象を与えられます。加工性はやや劣りますが、耐久性を最優先するエクステリア計画において有力な選択肢となります。
石材の種類②インテリア向き

ここでは、インテリア向きの石材の種類について解説します。
大理石
大理石は特有の美しい模様と光沢感が特長で、インテリア空間に高級感を与える代表的な石材です。壁面や床、洗面カウンターなど意匠性を重視する部位に多く用いられます。
一方で酸に弱く傷がつきやすいため、使用場所には配慮が必要です。設計段階で、メンテナンス性や利用シーンを想定しておくことが重要となります。
トラバーチン
トラバーチンは表面に見られる空隙が特徴的な石灰質の石材で、柔らかく温かみのある表情が魅力です。主に内装壁や床に使用され、ホテルや商業施設などで多く採用されています。
空隙部分は樹脂充填などの処理を施すことで意匠と実用性を両立できます。素材感を活かした落ち着いた空間演出に適した石材です。
石灰岩
石灰岩は淡い色調と均一な質感が特長で、インテリア空間に自然な上品さをもたらします。加工性に優れており、壁や床、装飾部材など幅広い用途に対応できます。
ただし水気や酸に弱い性質があるため、キッチンや水回りでは使用を控えるのがおすすめです。
凝灰岩
凝灰岩は火山灰が堆積して形成された石材で、軽量かつ加工しやすいのがメリットです。多孔質で吸音性が期待できるため、内装壁やアクセントウォールに適しています。
意匠性重視のインテリア計画に適しており、柔らかな質感が空間に温もりを与えますが、吸水率が高いため水回りでの使用には注意が必要です。
まとめ
石材は種類ごとに硬度、吸水率、耐候性、意匠性が異なり、使用場所に応じた適切な選定が重要です。エクステリアでは耐久性や滑り抵抗、凍害への配慮が求められ、インテリアでは意匠性やメンテナンス性が設計のポイントとなります。
石材の特性を理解した上で用途別に使い分けることで、デザイン性と実用性を両立した空間づくりを実現しましょう。