みらいエコ住宅2026事業の「リフォーム」を解説|対象や補助金額

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Category: 住宅業界動向

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みらいエコ住宅2026事業では、既存住宅の省エネ性能を高めるリフォームに対して補助金が交付されます。断熱改修や設備更新に加え、浴室やトイレなどの改修も対象となる点が特徴です。

本記事では、「みらいエコ住宅2026事業 リフォーム」の対象住宅や条件、補助金額の上限、申請時の注意点まで分かりやすく整理して解説します。

みらいエコ住宅2026事業がスタート

出典:みらいエコ住宅2026事業,TOPページ,https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/,参照日2026.4.9

国土交通省・環境省は「みらいエコ住宅2026事業」を実施しています。これは2050年カーボンニュートラルの実現に寄与する良質なストック形成を図るため、「ZEH水準住宅」や「長期優良住宅」の新築、特に高い省エネ性能等を有する「GX志向型住宅」の新築及び省エネ改修等への支援を実施する事業です。

これにより、物価高の影響を受けやすい住宅分野の省エネ投資を下支えします。

リフォームの補助対象

ここでは、リフォームの補助対象について解説します。

対象住宅

みらいエコ住宅2026事業の対象住宅は、下記の通りです。

  • 「平成4年基準※1を満たさない 」または「平成11年基準※2を満たさない」住宅※3であること

補助対象工事

みらいエコ住宅2026事業の補助対象工事は、以下①~⑧の省エネ改修や子育て改修等のリフォーム工事です。

実施するリフォーム工事が、平成11年基準※2相当に引き上げる工事または平成28年基準※4相当に引き上げる工事である場合に限る(対象住宅と実施するリフォーム工事に応じて設定される必須工事の組み合わせを実施すること。なお必須工事とその組み合わせは、後日公表)

  • ①開口部の断熱改修
  • ②躯体の断熱改修
  • ③エコ住宅設備の設置
  • ④子育て対応改修
  • ⑤防災性向上改修
  • ⑥バリアフリー改修
  • ⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
  • ⑧リフォーム瑕疵保険等への加入

補助対象者

みらいエコ住宅2026事業の補助対象者は、「補助対象事業の発注者」です。

・※1エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律で定められた住宅の省エネルギー基準において、平成4年に制定された基準。断熱等性能等級3に相当。

・※2エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律で定められた住宅の省エネルギー基準において、平成11年に制定された基準。断熱等性能等級4に相当。

・※3原則、「平成4年基準を満たさない」住宅とは平成3年以前に建築された住宅、「平成11年基準を満たさない」住宅とは 平成10年以前に建築された住宅とする。

・※4建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律に基づく省エネ基準。断熱等性能等級4、一次エネルギー消費量等級4に相当。

リフォームの補助金額

ここでは、みらいエコ住宅2026事業のリフォームに関する補助金額について解説します。

上限額

みらいエコ住宅2026事業のリフォーム補助金上限額は、下表の通りです。

対象住宅実施するリフォーム工事上限額
平成4年基準を満たさない住宅「平成28年基準」相当に引上げる工事100万円/戸
平成11年基準を満たさない住宅「平成28年基準」相当に引上げる工事80万円/戸
平成4年基準を満たさない住宅「平成11年基準」相当に引上げる工事50万円/戸
平成11年基準を満たさない住宅「平成11年基準」相当に引上げる工事40万円/戸

還元方法

交付された補助金は、予め補助対象者と合意した下記いずれかの方法により、登録事業者から施主に還元されます。

  • ① 補助事業に係る契約代金に充当する方法
  • ② 現金で支払う方法

※還元方法が「②現金で支払う方法」の場合、還元時期について予め両者で合意するものとし、みらいエコ住宅事業者は補助金の交付から遅くとも2ヶ月以内に共同事業者への還元を完了することが必要です。

リフォームの対象期間・スケジュール

みらいエコ住宅2026事業の対象期間やスケジュールは、下記の通りです。

  • 契約期間:契約期間は問いません
  • 対象工事の着手期間:2025年11月28日以降に着手したもの
  • 交付申請期間:申請開始~遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合は当該時点まで)※締切は予算上限に応じて公表。
  • 交付申請の予約期間:申請開始~遅くとも2026年11月16日まで(予算上限に達した場合は当該時点まで)※※締切は予算上限に応じて公表。

2025子育てグリーン住宅支援事業との違い・変更点

ここでは、「2025子育てグリーン住宅支援事業」と「みらいエコ住宅2026事業」の「リフォーム」に関する違いや変更点について分かりやすく解説します。

リフォーム全体の予算縮小

2025子育てグリーン住宅支援事業400億円
みらいエコ住宅2026事業300億円

上表のとおり、「みらいエコ住宅2026事業」のリフォーム予算は300億円で、2025年より100億円縮小されています。これにより早期に予算終了となる可能性が高くなるため、早めの申請がおすすめです。

一戸当たりの補助上限金額は拡充

2025子育てグリーン住宅支援事業上限60万円/戸(Sタイプ)
みらいエコ住宅2026事業上限100万円/戸(平成4年基準を満たさない住宅を「平成28年基準」相当に引上げる工事)

「みらいエコ住宅2026事業」の一戸当たりの補助上限金額は100万円で、2025年より引き上げられています。ただし対象となる住宅や基準は厳格化されており、該当するかチェックする必要があります。

工事着手タイミングが後倒しに

2025子育てグリーン住宅支援事業2024年11月22日以降に着手したもの
みらいエコ住宅2026事業2025年11月28日以降に着手したもの

2026年の対象工事の着手期間は「2025年11月28日以降に着手したもの」と、2025年よりも後倒しになっています。対象期間外の場合には補助金の対象とならないため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

みらいエコ住宅2026事業のリフォームは、省エネ性能の向上を前提に幅広い工事が対象となり、最大100万円の補助が受けられる点が魅力です。一方で、対象住宅や工事要件は細かく設定されており、事前確認が欠かせません。

また補助金全体の予算が縮小されているため、早期申請が重要です。条件を正しく理解し、計画的に活用することがポイントです。